カリキュラム

背景

特色ある授業科目と段階的な学び

実践教育研究科科目構成本研究科は、40科目もの特色ある授業科目によって、知の体系化と教育への展開について理論と実践の両面を学ぶとともに、学生自らが教育・人材育成の課題についてひとつのテーマを定め、社会への具体的な「実装」のあり方を専門職学位論文としてまとめることを、目標としています。専門職学位論文は、調査研究や論理的な記述の手法として学術的な手法を用いることを推奨されますが、その表現の方法としては、学術論文の形式にこだわらず、詳細な授業計画案や教育・人材研修プログラムの提案書のような形式のものも考えられます。

多様な科目と自由度の高いカリキュラム

授業科目は段階的に区分が設けられています。研究科での学びの基礎となる概念と背景を学ぶ基礎科目、各学術領域や実践にかんする基本的な概念や動向を学ぶ専門基礎科目、実践知の体系化およびその普及・活用において核となる専門科目、いわゆるゼミにあたる探究演習と、実践的な教育指導またはマネジメントスキル獲得のための教育プロジェクト演習からなる展開科目という4つの区分です。
このうち、基礎科目「知の理論」、展開科目の「教育プロジェクト演習」は必修です。そのほかは、各科目区分の履修要件に沿って、学生それぞれの興味・関心に沿って科目を選択できます。専門科目は本研究科が養成する人材像に沿って「知識社会領域」「組織学習領域」「教育構想領域」の3つの領域が設けられていますが、履修上の制限を要するものではないため、自由度の高い履修プランを組むことができます。

自身の課題解決を形にする展開科目

展開科目は、1年次の「探究基礎演習」で、研究活動に必要となる基礎的な素養と、学生自身の考える教育・人材育成の課題の特定を行い「リサーチ・ペーパー」にまとめます。
さらに2年次は、その課題と探究手法に沿って「探究演習」を選択し、課題解決策の実装について、「専門職学位論文」として形にすることを目指します。
同時に、2年次の「実践教育プロジェクト演習」では、学生各自が教育プロジェクトを策定し、その一部を模擬授業という形で実践し、相互にリフレクションを行うことで、指導スキルの基礎と、実行可能な教育プログラムの立案能力の双方を醸成します。