3つのポリシー

背景

大学の目的(学則 第1条)

広い視野に立って精深な学識を授け、研究教授を通して高度情報社会の課題解決力と価値想像力を有する高度な専門的職業人の育成を目的とする。

研究科の目的

社会構想研究科は、本学固有の目的に則り、社会の諸側面を分析するための深淵な学識を身につけ、社会課題の解決を図るための卓越した能力を培うことで、長期的な視野から社会善を追求し、その実現のために社会や組織のグランドデザインを描くことのできる人材や、新たな社会的価値を創出できる人材の養成を目的とする。

養成する人材像

不確実性の高い社会においては、経験や感覚に頼らず、理論やデータに基づいて社会の実情を見定め、そのうえで社会の理想像を措定し、それを実現するための能力を備えた高度専門職業人を養成することが急務である。とりわけ社会構想研究科が目指すのは、社会の諸側面を分析するための深淵な学識を身につけ、社会課題の解決を図るための卓越した能力を培うことで、長期的な視野から社会善を追求し、その実現のために社会や組織のグランドデザインを描くことのできる人材や、新たな社会的価値を創出できる人材の養成である。本学が重点を置くのはあくまでも高度専門職業人の養成ではあるが、上記の人材には本研究科が中心的な学問分野として据える社会学を中心とした社会科学の視点や方法論を高い水準で身につけることが求められるため、実践と理論の両者に関する学び、さらには実践と理論を融合するための学びをバランスよく提供する。本研究科の養成する具体的な人材像は次の通りである。

  • 社会や組織のグランドデザインを描くために必要な知識を体系的に修得するとともに、それを実現するための具体的な方法論を実践的に身につけた政治家、経営者等

  • 理論的視座から社会動向と社会課題の本質を見定めたうえで、経済活動を通じてそうした課題の解決を図るための思想と技術を修得した社会起業家、ソーシャルイノベーター等

学位授与の方針(ディプロマポリシー)

社会構想分野の高度専門職業人となるにあたって、学生に修得することが求められるのは、1)社会科学的思考力や、2)根拠に基づいて論理を構成する能力、そして、3)俯瞰的視野に立って社会を構想する能力である。そのため、社会構想研究科では、つぎのとおりディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)を定める。

社会構想研究科は、本研究科の理念・目的及び教育目標に基づき、所定の単位を修得し、専門職学位論文の審査に合格し、学修成果が次の到達目標に達した学生を、社会構想分野における卓越した能力をもつ高度専門職業人と認め、社会構想修士(専門職)の学位を授与する。

  • 1 - 自らの考える社会の理想像と、それを実現するうえでの課題について、社会学をはじめとする社会科学の理論に基づいて検討できる(社会科学的思考力)。

  • 2 - 社会の理想と現実の乖離を解消するための方策について、具体的な根拠をもとに論理立てて説明できる(根拠に基づいて論理を構成する能力)。

  • 3 - 短期的な課題解決のみならず、長期的な視野から社会善を追求できる(俯瞰的視野に立って社会を構想する能力)。

教育課程の編成方針(カリキュラムポリシー)

社会構想大学院大学実務教育研究科は、ディプロマ・ポリシーに示した目標を学生が達成できるよう、以下の方針に基づき教育課程を編成・実施する。

学生自らが実務経験で身につけた専門的知識と実践的な視野の上に、個別の学生の関心に沿ってより専門的な学修を深める機会を提供するため、理論的科目と実践的科目を有機的に組み合わせ、段階的に履修できるような教育課程を編成・実施する。

  • 1 - 自らの考える社会の理想像と、それを実現するための課題について検討するため、社会学をはじめとする社会科学の理論と方法を学修するための科目を配置する。

  • 2 - 社会の理想と現実の乖離を解消するための方策について具体的な根拠をもとに論理立てて説明できるようになるための理論と方法を学修するための科目を配置する。

  • 3 - 短期的な課題解決のみならず、長期的な視野から社会善を追求するための理論および方法を学ぶための科目を配置する。

学生受入れの方針(アドミッションポリシー)

社会構想研究科は、社会の諸側面を分析するための深淵な学識を身につけ、社会課題の解決を図るための卓越した能力を培うことで、長期的な視野から社会善を追求し、その実現のために社会や組織のグランドデザインを描くことのできる人材や、新たな社会的価値を創出できる人材の養成を目的とする。

本研究科は、こうした教育理念に共感し、意欲を持って主体的に勉学に取り組み、社会のあるべき姿を構想し、その実現に貢献できる高度専門職業人を志す幅広い人材を受け入れる。以上のことから、学生が入学時に有すべき能力は次の通りである。

  • 1 - 現代社会の動向に関連する幅広い教養を有し、社会課題を発見し考察するための柔軟な思考力を有していること。

  • 2 - 自らの考える社会の理想的な姿と、それを実現する際に直面しうる社会課題について言語化するための素養を有していること。

  • 3 - 社会構想分野の高度専門職業人の養成を目的とした専門職学位課程の教育プログラムに、知的好奇心と社会的役割意識を持って参加し、切磋琢磨できる資質を有していること。