専門職大学院とは

背景

専門職大学院、専門職学位課程について

このページでは「専門職大学院」の特徴や通常の大学院とのちがい、「専門職学位課程」と「修士課程」のちがいについて解説します。

専門職大学院とは

専門職大学院は、科学技術の発展、あるいは社会・経済のグローバル化に対応できる「高度専門職業人」を全国的に養成するため、2003年に制度化されました。たとえばMBAや法科大学院、会計大学院などがこれにあたり、多様な領域においてプロフェッショナルの養成に取り組んでいます。(参考:文部科学省ホームページ(外部サイトに移動します))

実務家教員による最先端の教育

専門職大学院は、その教員構成に大きな特徴があります。専任教員全体の 3割以上が「実務家教員」でなくてはならないという決まりがあり、各大学院にはその領域で高度な実務能力を有し、かつ教育指導力も兼ね備える教員が配置されています。

変化が早く、大きい現代社会だからこそ、各業界の最先端で実務に向き合っている実務家教員に師事することの効果は高いといえます。

また、こうした実務家教員がいわゆる「研究者教員」と協働でカリキュラムを編成することで、理論と実践をバランス良く学ぶための質の高い教育課程が構築されています。社会人が学術理論を学ぶことは、従来と異なる観点から実務を語るための視点やボキャブラリーを身につけることでもあります。各分野のプロフェッショナルとなるためには「理論と実践」の両輪が必要であり、その学びを提供するための教育指導体制を整えているのが専門職大学院なのです。

産業界との密接・不断の連携

すべての大学は定期的に第三者評価を受審することが求められています。これにより、カリキュラムの整合性や教員組織の適切性、さらには大学自身のガバナンスなどが多面的に精査されるわけですが、専門職大学院はこれらに加えて「教育課程連携協議会」による評価を受けることが義務づけられています。

同協議会は、専門職大学院のカリキュラムが産業界のニーズを満たしているか、各領域の有識者からの検証・助言等を受けるために組織されるもので、本研究科でもこれまでに多様な委員のみなさまに参画いただいてきました。(参考:公開資料)

専門職大学院の教育課程は、常に産業界や学術界で求められる一定の水準を満たす必要があります。すなわち、各専門職大学院が提供しているカリキュラムは「大学院が自分たちの考えだけに基づいて策定したものではなく、産業界や学術界から見ても適切性が担保されている」といえます。

専門職学位課程とは

専門職大学院で取得できる学位は、一般的な大学院で取得できる修士とは名称が異なる「○○学修士(専門職)」となります。同学位は国内外を問わず、修士の学位と同様の水準のものとして扱われます。