推薦の声

背景

社会構想大学院大学にお寄せいただいた経済界からの推薦メッセージをご紹介します(順不同)。

経済界にとっても、重要な教育研究。

久保田 政一 氏

一般財団法人 経済広報センター
理事長
久保田 政一 氏

企業は社会との関わりがあってこそ存在し得ます。いま社会は大きく変わってきています。経済界も変革に取り組んでいますが、その際に、社会の声を謙虚に聞き、多様な価値観を広く受け止め、生活者目線に立って、丁寧に分かりやすく明確な情報発信を行うことが、社会の理解と支持を得ることにつながると考えております。また、組織内での学びを促し、新たな価値を創出するサポートができる人材の育成も求められています。広報・コミュニケーションや教育の役割がますます増えている中、各企業にとって社会のあり方を構想しながらこうした業務にあたることのできる高度専門的広報人材の育成が急務になっています。本学の教育研究に期待します。

信頼されるコミュニケーションこそが、企業成長のカギ。

伊東 信一郎 氏

ANAホールディングス株式会社
特別顧問
伊東 信一郎 氏

企業が危機に瀕した際や、新たな成長ステージに向かう際に重要なのは、従業員、株主、顧客などのステークホルダーに、会社の状況を正確に発信し、信頼を得ることです。全方向のコミュニケーションが成立してこそ、企業は前進することができます。広報が高度な専門性によりその役割を担います。また、これまで暗黙的・属人的に蓄積されてきた社内の知識もまた、コミュニケーションによって共有される必要があります。広くかつ深い学識と卓越した能力を身につけてこそ、そうした専門人材としての使命が果たせます。新たな名称でますます社会的役割を果たそうとする本学での教育研究の成果に期待します。

スキルだけではなく、
人間性も磨く場としても期待

南場 智子 氏

株式会社ディー・エヌ・エー
代表取締役会長
南場 智子 氏

企業は生活者と共にあるべきだと考えています。生活者が共感してこそ、企業も成り立ちます。そのためには、組織がいまどんなことを考えているのか、まずは知ってもらうところから始まるのではないかと思います。そこにおいてコミュニケーション部門の役割は大きいと思います。SNSなど共感できるコミュニケーションツールが発達しています。それだけに小手先の技術だけでは看破されますので、そうした業務に携わる人の人間性が大事になります。単にスキルを身につけるだけでなく、新たな名称に生まれ変わる本学が人格も磨く場になることを期待しています。

“正解”を導き出す鍵がコミュニケーションにあり。

荻田 伍 氏

アサヒグループホールディングス株式会社
前相談役(元社長・会長)
荻田 伍 氏

人口減少社会、産業構造の変革など、わが国は“皆が納得する正解”のない課題に直面しています。企業など経営体を取り巻く環境も複雑化し、ステークホールダーの関心は多種多様になっています。これに伴いコミュニケーション活動や社内で培われてきた知識の重要性はますます高まってきました。今や“正解”を導き出す、課題解決の鍵ともいえます。この大学院がますます広報・コミュニケーション活動や実務教育のあり方の教育研究を進め、国際社会に通用する社会構想人材を育成していただきたいと思います。企業や社会の活性化に寄与することを大いに期待します。

自らのアイデンティティーを磨く知力を。

弦間 明 氏

株式会社資生堂 特別顧問
弦間 明 氏

いま企業は、グローバル競争に打ち勝つべく自社のアイデンティティーを基軸にした高付加価値創造とブランド戦略が喫緊の課題となっています。決して他に迎合せずに、自社の考えを社会に根付せようとする情熱と行動が大事です。その中で、コミュニケーションを司る部門と、社内教育を担う部門の役割が極めて重要です。実務に役立つ知識だけでなく、自社の未来を拓き、社会のあるべき姿を描いていく気概と知恵と能力を本学での2年間でしっかりと身につけていただきたいと思います。

本物の情報リテラシーと発信力を

長坂 嘉昭 氏

株式会社プレジデント社
代表取締役会長
長坂 嘉昭 氏

世の中の変化のスピードが加速する中、明快なメッセージを持たない企業や団体は、社会、消費者、ユーザーから捨て置かれ、脱落する厳しい時代になりました。企業は、正しい事業活動や取り組みを、社内外によりうまく伝え、より深く理解してもらい、よりよい関係を築いて、初めて企業価値を高めることができます。ゆえに、本物の情報リテラシーと発信力を備えたコミュニケーション部門の仕事の役割がますます大きくなっています。本学で、そのあり方を研究されることは非常に有意義ではないかと考えます。同時に、企業に遍在する経験知を組織全体で共有することもまた、複雑化した社会課題に立ち向かううえでは必要不可欠です。メディアの一員としても、本学が経済社会の発展、改革に寄与することを大いに期待しております。

社会の信頼を得るコミュニケーションが大事。

丹羽 宇一郎 氏

元伊藤忠商事会長・社長
元在中国特命全権大使
丹羽 宇一郎 氏

信頼は人間の基本、原則、心の根本に値するものです。これからの時代、社会における信頼を得ていくことがますます重要になってきています。社外だけではなく、経営と従業員の信頼関係も同様です。信頼を得ていく上では、広報をはじめとするコミュニケーションが鍵になります。コミュニケーション部門の役割は社長のクローン。社長と表裏一体である必要があります。従って、企業のコミュニケーションを担う社員は、企業が社会の一翼を担う姿勢を理解し、高い視座と広い見識を身につけていかなければいけません。また、高度に複雑化した社会問題に立ち向かうためには、既存の教育の枠組みを超えた学びを構想する力が必要です。これは企業活動だけではなく、政治においても同様です。さまざまなツールが高度化し、一方通行ではなく、多方面のコミュニケーションの時代において、本学のような教育研究は非常に重要なことです。