※開催終了しました。

イベント セミナー 説明会 2021.08.8(日)

8月8日(日)「社会情報大学院大学 リカレント教育フェア」を開催 ※開催終了

 リカレント(recurrent)は、循環や回帰といった意味を持ちます。「リカレント教育」とは、一度学校教育を終えて社会に出たあとも、生涯にわたり就労等と教育を交互に繰り返す考え方です。日本では主に、社会人の「学び直し」という意味で使われています。

 現代社会では長寿化が進む一方で、人や企業を取り巻く環境は目まぐるしく変化するようになりました。知識や技術は次々と更新されていき、社会に出る前に学んだことや、企業内の職業能力開発だけでは追いつけない、といった状況がさまざまな領域で見られています。こうした社会のなか、仕事や人生を充実させるため、主体的にキャリアやライフコースを再考する手段として「リカレント教育」が注目されています。

 社会情報大学院大学は学部をもたない大学院単独の大学であり、かつ、職業専門性を高めることを目的とした「専門職大学院」です。リカレント教育の最前線にある本学の学びの一端をお見せするとともに、実際に本学で学ぶ学生の言葉を通し、リカレント教育の意義を再考する機会として、「リカレント教育フェア」を開催いたします。

開催概要

  • 日時:2021年8月8日(日)10時00分~15時15分 ※入退室自由
  • 費用:無料(事前予約制)
  • 場所:オンライン
  • 【スケジュール】
  • ●10:00-10-30 川山竜二先生 オープニング・セッション「リカレント教育のためのタイムマネジメント術」!追加開催決定!
     ※既にお申込み済の方は、当日同じURLでオープニング・セッションの視聴も可能です。
  • ●10:30–11:30 広報・情報研究科 セミナー「経営の9割はコミュニケーション!-経営と広報の関係性-」
  • ●11:30–12:15 広報・情報研究科 修了生・在学生座談会
  • ●12:30–13:15 実務家教員養成課程 説明会
  • ●13:30–14:30 実務教育研究科 セミナー「新規教育事業の定跡、教えます~教育は身近なゆえに無知な事業である~」
  • ●14:30–15:15 実務教育研究科 在学生座談会 

オープニング・セッション

●10:00–10:30 川山 竜二実務教育研究科長
「リカレント教育のためのタイムマネジメント術」

 

リカレント教育はスウェーデンの経済学者ゴスタ・レーンによって提唱され、OECDの教育政策会議で取り上げられたことをきっかけに、欧米を中心に検討が進められてきました。そこでは、生涯にわたって、就学と就労を繰り返すことが推奨されており、一時的に職場を離れて学び直すことが主流になっています。
一方、日本の雇用制度や価値観のなかでは、キャリアを中断して就学するという考え方は未だ一般的ではありません。そのかわり、働きながら学ぶための制度や環境は、徐々に整いつつあります。
しかし、慌ただしく過ぎる日々のなか、働きながら学び続けるのは容易なことではありません。限られた時間を有意義に、充実した学びや研究を実現するためにはどうしたらよいのでしょうか?本フェアのはじめに、社会人が無理なく学ぶためのタイムマネジメントについて考え、ちょっとしたコツを紹介したいと思います。

広報・情報研究科

●10:30–11:30 柴山慎一教授セミナー

「経営の9割はコミュニケーション!-経営と広報の関係性-」

 マネジメントの仕事とは、そのすべてがコミュニケーションと言えます。社員をはじめとして、顧客や取引先、株主、そして社会といったステークホルダーとの間でコミュニケーションをしているか、あるいはその準備をしているかが、経営の費やす時間のほぼ全てです。
企業とはコミュニケーションする事業体であり、ステークホルダーとの間の双方向で展開されるコーポレートコミュニケーションの巧拙次第でコーポレートブランドのイメージやその価値も変わってきます。そんな問題意識を持って推進される経営のことを「コーポレートコミュニケーション経営」と私は定義づけています。

企業経営や組織運営において重要な「コミュニケーション」について、短い時間ですが私の仮説に基づいて一緒に考えてみたいと思います。

●11:30–12:15 修了生・在学生座談会

 

広報・情報研究科は、2017年に開学した、「広報」「コミュニケーション」の専門家を養成するための大学院です。学生はほとんどが社会人であり、働きながら自らの専門性を高めるため、あるいは新たな領域の知識を身につけるために、本学の門をたたきました。

なぜ、大学院での学び直しを選んだのか、自分にとって「広報・コミュニケーション」のプロフェッショナルとは何か、といった学びの意義を再考する問いから、実際に通ううえで大変だったこと、オンライン授業の現状まで、広報・情報研究科に集った修了生と在学生が、大学院の今を本音で語り合います。

 

※座談会後、15分ほど研究科の説明を行います。

実務家教員養成課程

●12:30–13:15 実務家教員養成課程 説明会

 現在高等教育や専門職教育、リカレント教育などさまざまな場所で、博士課程などから直接教員になるのではなく、職業実務の経験をもとに教育を行う「実務家教員」が活躍しています。実践的な教育を行うためには、最先端の実務経験を豊富に持ち、それを教育可能な知識に体系化することのできる実務家教員の存在は欠かせないものとなっています。しかし、豊富な実務経験を持つトップランナーも、その経験だけで有益な教育を行うことができるわけではありません。自らの実務経験を言語化・形式知化したうえで、相応しい教育手法を身につける必要があるのです。

 本学は職業教育の必要性と実務家教員による教育の質向上を訴え、2018年から、約半年間の履修証明プログラム『実務家教員養成課程』を開講してきました。現在募集を行っている10月開講の課程で、第9期を迎えます。

 実務家教員養成課程の説明会を通し、経験を他者へと伝達可能な知識へ変換するにはどうしたらよいか、考えるきっかけにしていただければと思います。

実務教育研究科

●13:30–14:30 廣政愁一教授セミナー

「新規教育事業の定跡、教えます~教育は身近なゆえに無知な事業である~」

教育事業を立ち上げようと考える時に最も示唆に富むものは、やはり過去の事例である。ケーススタディから成功の共通点を浮き彫りにすれば、教育事業特有の“定跡”というものが浮き彫りになる。例外なく、大手教育事業者も最初はごく小さなベンチャーにすぎないが、コンテンツを作り、売り上げが立ち、黒字化し、さらにその後の持続的な成長には共通項が多く、大切な気づきが多い。確かに教育はだれもが一度は受けたことがある。ゆえに「教育事業」も理解していると思いあがる分野であるが、実はその自らの経験は特殊な一例に過ぎない。この“定跡”をていねいに学び、身につけることで、「新規教育事業」の骨格を形成することができる。

●14:30–15:15 在学生座談会

 

実務教育研究科は2021年4月に開設され、1期生を迎えたばかりの研究科です。実践知を学びに実装するため、実務家教員を目指す人や組織内学習の担い手、新たな教育事業の開発などを志す人を対象としています。

今回は1期生が集い、実務教育研究科に期待することや、自らが実装を志す教育の展望、実際の大学院生生活についてなど、入学後数か月たった今の心境を語り合います。

 

※座談会後、15分ほど研究科の説明を行います。