※開催終了しました。

2024年2月17日(土)14:15~15:45

社会教育士セミナー【社会人の学び直し】社会教育士のこれから

社会構想大学院大学では、「社会教育士のこれから」をテーマにセミナーを開催します。
当日は、元中学校教員で現在はNPO法人を立ち上げて不登校児童生徒の学習支援を活躍されている齋藤浩司氏と、東京都教育庁で教育行政、学校法人で管理職を歴任し、現在は本学実務教育研究科教授の荒木貴之が社会教育士の活躍事例をもとにこれからの展望について語ります。開かれた社会において、社会教育士という新たな可能性を一緒に探っていきます。当日は、Web視聴も可能です。

概要

■日時:令和6年2月17日(土)14:15~15:45

■場所:社会構想大学院大学(東京都新宿区高田馬場1-25-30)

■定員:会場参加30名、オンライン視聴200名(先着順)

■参加費:無料

■申込方法:上記の申込フォームよりお申込みください

開催趣旨

社会教育(生涯学習)が、リスキリング・アップスキリングの社会的な広がりから、注目をされてきている。
予測するのが困難なVUCAの時代に対して、自分のスキル・知識・コンピテンシーをアップデートさせて社会の変化に応じる取り組みは、個々人のレベルや、さまざまなコミュニティのレベルで行われてきた。


社会教育(生涯学習)の射程(対象)は、全国民であるべきであり、学習者中心の学びという観点から考えると、学びの場はどこであっても良いし、学ぶ時間も一人ひとりが、自ら学びをコーディネートするということから考えると、都合がよい時間に学ぶ、自分から自分の学びを主体的に取りに行く行為が、相応しいと思われる。
しかし、学びは、孤独ではなかなか成立しにくい。たとえば、日本社会教育学会の名称は、Japan Society for the Study of Adult and Community Educationであることからもわかるように、コミュニティが学びに大きく関与することは自明の理である。


しかし、社会教育(生涯学習)は、「大人」だけを射程にすればよいのか?日本社会教育学会の第69回研究大会(2022)では、「近代教育からはみだす生の諸側面―子ども・若者の居場所研究の視角から」という報告が、駒澤大学の萩原建次郎氏からなされた。同学会の「2021年社会教育研究の動向」(九州大学大学院)を見れば、社会的包摂をテーマとして、「子ども・若者支援の領域」での一定程度の実践研究がなされており、社会教育(生涯学習)の射程が、大人だけではなく、学校との連携協働による地域づくり、社会的包摂という観点からの子ども・若者・障害者・高齢者、多文化共生、ジェンダー平等、多様な平和のあり方など、非常に幅広な対象を射程としていることがうかがえる。


今回の「教育サービスの現状と未来」エクステンション講座においては、公立学校管理職での学校経営、教育委員会での行政経験があり、現在は、全国の大人が学ぶコミュニティ「GIGAスクールおしゃべり交流会」というオンラインサロンを毎週土曜日に開催するとともに、「子ども・若者」の居場所づくりのためのNPO法人の代表理事を務める齋藤浩司氏をお迎えし、社会教育(生涯学習)の観点から、「子ども・若者」の社会的包摂の必要性、NPO設立の経緯と課題など、掘り下げてうかがう機会としたい。


そして、「子ども・若者」支援専門職が求められる中、社会教育士が持つべきスキル・知識・コンピテンシーについても、豊かな齋藤浩司氏の実践から、浮き彫りにしていきたい。

登壇者

荒木 貴之(社会構想大学院大学 教授)

中学校理科教諭からキャリアをスタートし、東京都教育委員会指導主事を経て、立命館小学校や武蔵野大学附属千代田高等学院(IB校)、ドルトン東京学園中等部高等部の開設を担当。現在は、ネットラーニングホールディングス「学びのDX総合研究所」の所長をつとめ、スキル・知識・コンピテンシーのデジタル証明「オープンバッジ」をはじめ、Web3技術の教育利用を調査研究中。文部科学省学校DX戦略アドバイザー、教育研究開発企画評価会議協力者、デジタル庁デジタル推進委員、エジプト国EJS(Egypt-Japan School)アドバイザー他多数。

専門領域:教育工学、国際教育比較、STEAM教育

ゲスト登壇:齋藤浩司 氏(一般社団法人とえはたえ 代表理事)

1985年、横浜市立中学校採用。2022年、横浜市立中学校長を早期退職し、全国&世界行脚を始める。インプットとアウトプットを繰り返しながら、自分探しの旅の途中。2023年3月、一般社団法人とえはたえを設立。6月、横浜市港北区にて不登校児童生徒学習支援を行う「菊名和み塾」を始める。各種研修、イベントの企画、毎週土曜日7時からGIGAおしゃべり交流会(オンライン)を主宰。

 

一般社団法人とえはたえ