※開催終了しました。

セミナー 説明会 2023年11月21日から順次開催

コミュニケーションデザイン研究科 業界別説明会を開催

 

 

コミュニケーションデザイン研究科ではこのたび、いくつかの業界に特化した入学説明会を開催します。

今回は、コミュニケーションデザイン研究科の現役の大学院生でもとくに所属する方が多い業界、すなわち広報・コミュニケーションに関わる課題を抱える可能性の高い業界である「動物園・水族館・博物館業界」・「地方自治体」・「医薬品業界」・「教育業界」で働くみなさまを対象に説明会を行います。

ますます不確実性の高まる社会において「広報」や「コミュニケーションデザイン」といった概念をどのように捉える必要があるのか。こうした領域での学びとはいかなるものなのか。そして、そうした業界の院生・修了生が本学での学修成果をどのように実務で活用しているか解説します。

概要

2023.11.21(火) 19:00〜20:00 動物園・水族館・博物館向け

人々にとって利用可能な情報が爆発的に増加した現代社会において、あらゆるものごとの価値が問い直されています。

動物園・水族館・博物館等はその特性上、「来場者がゼロにはならない」あるいは「レジャー施設としての価値は失われない」という成功体験を有しており、メディアリレーションズを除いて対外的・対内的コミュニケーションの必要性が重視されてきませんでした。そのなかでほとんどの施設がベストプラクティス(先例)や組織に蓄積されてきたマニュアル頼みの広報に取り組んできたわけですが、果たしてそれらの有効性は現代の情報社会においても担保されているのでしょうか。また、このままでは各園館の本質的な価値が社会と共有され得ないのではないでしょうか。

こうした状況においてコミュニケーションデザイン研究科が教育研究の中心に据えるのは「理念に基づくコミュニケーション戦略」という考え方です。誰もが情報発信者になりうる時代において、施設の理念(存在意義)に立ち返り、一貫したメッセージを様々な形で発信することがこれまで以上に有効になると考えられます。

今回の説明会では、動物園・水族館・博物館等のコミュニケーション担当者として勤務する方々に「理念に基づくコミュニケーション」がどのように役立つか、そしてその領域のプロフェッショナルとして活躍するためにどのような学びが必要か解説します。

 

2023.11.22(水) 19:00〜20:00 地方自治体向け

人々にとって利用可能な情報が爆発的に増加した現代社会において、あらゆるものごとの価値が問い直されています。

情報社会の様相が変化するにつれ、いくつかの地方自治体ではコミュニケーション活動の重要性を捉え直し、従来の枠組みを超えたシティ・プロモーション等に取り組む事例がみられるようになりました。一方でほとんどの自治体では、ベストプラクティス(先例)やマニュアル頼みの広報・広聴に留まっている現実もみられます。

こうした状況においてコミュニケーションデザイン研究科が教育研究の中心に据えるのは「理念に基づくコミュニケーション」そして「公共コミュニケーション」という概念です。誰もが情報発信者になりうる時代において、自治体や政策の理念(存在意義)に立ち返り、一貫したメッセージを様々な形で発信することがこれまで以上に有効になると考えられます。

今回の説明会では、地方自治体のコミュニケーション活動において「理念に基づくコミュニケーション」がどのように貢献しうるか、そしてその領域のプロフェッショナルとして活躍するためにどのような学びが必要か解説します。

2023.11.28(火) 19:00〜20:00 医薬品業界向け

COVID-19を経験した社会において、健康増進のために人々の行動変容を促すことの難しさがますます表面化しています。玉石混淆の健康情報があふれるなか、従来の「市民に対して正しい情報を教える」というスタンスによる情報発信はもはや限界を迎えてしまっています。

今回の説明会では、ひとと社会の健康を実現するために現在の医薬品業界がとるべきコミュニケーション戦略とはいかなるものなのか、そしてその領域のプロフェッショナルとして活躍するためにどのような学びが必要か解説します。医薬品業界の広報担当者のほか、自治体等で健康・保健に係る情報発信を担当されている方、さらには医療関連団体のコミュニケーション担当者といったみなさまのご参加をお待ちしています。

2023.11.29(水) 19:00〜20:00 教育業界向け

今般、社会の変化や教育制度改革の渦中において、あらゆる教育機関がその対応に迫られています。とりわけ「Society 5.0」や「人生100年時代」といった言葉で表現される状況において求められる教育のあり方は従来とは根本的に異なるため、マニュアルに基づく場当たり的な広報戦略には限界があるといえます。

さらに、教育機関の広報担当者に求められるのは、学生募集戦略のみならず、リスク管理、同窓会組織との関係構築、保護者との信頼関係の構築、産官学連携のための視点など、コミュニケーションに関連する多岐にわたる専門知識です。社会動向を適切に見定めながら、数多く存在する教育機関のなかで「選ばれる」ためのステークホルダーとの関係づくりを進めることこそが、現在の教育機関に必要不可欠な生存戦略であるといえるでしょう。

今回の説明会では、これからの時代に「選ばれる教育機関」とはいかなるものか、そしてそれを実現する「教育広報のプロフェッショナル」となるためにどのような学びが必要か解説します。あわせて、これまでにコミュニケーションデザイン研究科で学んだ教育機関の広報担当者の事例についても紹介します。

講師

橋本 純次

(はしもと じゅんじ)

コミュニケーションデザイン研究科 専攻長・専任講師

専門分野:
メディア論(民放地方テレビ局・オーディエンス研究)/メディア制度論(放送政策)/リスク・コミュニケーション(災害報道)
主な担当科目:
マスメディア論/オーディエンス・リサーチ/コミュニケーションデザイン演習など​

 

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