※開催終了しました。

セミナー 説明会 2023.9.10(日)

オンラインセミナー&説明会を開催
「大文字の社会構想と小文字の社会構想」

先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態を示す「VUCAワールド」(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)という言葉にあらわされるように、社会の不確実性の高まりは、現代社会をあらわすひとつのキーワードとなっています。

世界的な感染症の拡大や突発的な災害の発生のみならず、国際情勢や各国の政策の変化、経済環境の変化、人口動態の変化を経験するなかで、変化の予測や今後の見通しを立てることが難しい時代に入っていることを、私たちは認識するようになっています。

 

社会の不確実性は、他方で、社会体制にかかわるかたちでの社会変動を予感させる側面をもちます。そこで注目されることのひとつが、従来の社会構造の枠に収まりきらない新しい価値観、新しい人生の道を探究する社会構想の探索の活発化です。
社会が多様な人びとから構成され、かつ不確実な状態と認識されている現代社会において、多くの人びとにとって望ましい社会のイメージを示す社会構想を提示していくことは決して簡単なことではないかもしれませんが、だからこそ、普遍性の高い価値に根ざした社会構想を描くことが期待されているともいうことができます。

 

本セミナーでは、社会構想に関連する種々の議論やグランドデザインやソーシャルイノベーションなどの先行事例を手がかりに、社会全体の構成原理を主題とする社会構想を「大文字の社会構想」、個別地域社会や個別領域を対象にした社会構想を「小文字の社会構想」と呼び、私たちが社会構想を具体的に検討していくための発想法や方法論を考えます。

 

※社会構想研究科(2024年4月入学)の募集要項を公開しています。

社会構想研究科

開催概要

〇日時:2023年9月10日(日)11時~12時
〇会場:オンライン
〇費用:無料(事前予約制)
〇対象:
・政治家、経営者等を目指す方

・社会起業家、ソーシャルイノベーター等を目指す方

・社会や組織のグランドデザインの実装に関心のある方

・社会を構想するための教養を身につけたい方

担当教員

富井 久義

(とみい ひさよし)

准教授
社会学基礎理論、産業社会学、ボランティア論、市民社会論